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2004.11.01

事実と真実とblogという存在

木村剛さんのところでの新しいエントリの痛快な反論ぶりに木村さんの怒りがはっきり表れているようでほれぼれしてしまいました。
その一方で氏への批判・反論の封殺だけはしない、開かれたブログを目指して欲しいとも思いました。
だって、今回の論争のトラックバックは読み応えがあって、私としては面白かったから。
本当にいろいろな意見があって、それに対して自分はどう思うか、どの意見に納得するか、考えるのは楽しかったんです。
これこそトラックバックをフル活用した新しい形のデモクラシーよね、なんて思って楽しんでいました。

木村さんの記事が議論の呼び水になり、皆自分なりに考えた意見をトラックバックを通じて述べ合うというのは、とても有意義だと思いました。
マスコミにより恣意的な意見の押しつけではない、多方面からの角度からの意見の交換は物事を立体的に見ることができて、一面的なものの見方、ステレオタイプな考え方の排除に役立ちます。
だから、木村さんには、ぜひぜひ反論を殺さずに受けて立つ立場を貫いて欲しいです。

じゃあ、そういう場を提供した木村さんが、自分の意見を公表しちゃいけないとか、場の主催者として中立を保たなくてはいけないのでしょうか。
そんなことないですよね。あくまでも、あそこは、木村剛さんのblogなんだから、木村さん個人の意志でどのような形で運営するのか決める権利があるはずです。
ブロガーなら、普通はそうだと思いますが、自分の運営しているブログに、「お前のやり方は間違っている。こうするべきだ。俺の言うとおりにしろ!」と説教されれば、「何だ?この野郎!俺のblogをどうしようが俺の勝手だろうが!」となるのではないでしょうか。

そもそもblogって何でしょう?個人が運営するblogの場合、大抵自分の好きなことや言いたいことを極めて個人的に「私はこう思う」と公表している場ですよね。団体や企業だって、その組織のやっていることや宣伝、要はやっぱりその組織の意志を公表している場だと思います。

そういうことを考えると、木村さんのblogだって、木村さん個人の意見や考えを公表する場で何が悪いということになってきますよね。

そして、blogを読みに来る人は、そのblogに何を期待して読みに来るのでしょうか。
多分読んでいて面白い、ためになる、考えさせられる、納得できる・・・・等、そんな理由じゃないでしょうか。

木村さんのblogを読みに来る人は、何故読みに行くのでしょう?
きっといろいろな理由があると思います。ヲチしに来ている人もいるようだし、興味本位の人もいるでしょう。
何せテレビに出たり本を書いたり、雑誌新聞に書いたりしている人だし、政策立案メンバーにも入っているようだし、そんな有名人がネットで書いているんですから、興味が出ますよね。

で、一度読みに行ってリピーターになる人は?何故何度も読みに行くの?

私は、木村さん個人のざっくばらんな意見や考えが読めて、それがとても面白い内容だから、です。
そして、トラックバックを使って、その意見に自分なりの意見を返すことができるから、それがとても魅力的だからです。それに、今回のようにそのような反応に対する木村さんのレスポンスが早いというのも一層魅力的な部分ですよね。

だから、私は、これからも、このような木村さん個人の飾り気のない意見や考えが読みたいし、それを木村さんが書いてくれることを望みます。
そして、書きっぱなしではなく、トラックバックでその記事に対する賛否両論の反応を広く受け付けて欲しいし、そういう度量の広さを木村さんに求めたいなあと思っています。

だいたい、一方的な誹謗中傷の類の話であれば、トラックバックされたって、読む人の良識でちゃんと判断しますよ。
「あっ、こいつ、馬鹿なことを言ってらぁ!ネットで自分の馬鹿さらけ出しているよ。」ってね。
今回の記事のトラックバック先だって、頷かせる批判もあれば、「あ~あ、煽り荒らしの類のblogだよ。自分から品位落としているねえ。アホ丸出しだわ。」という北海道弁で言うところの「はんかくさい」blogもありました。
そういうblogを読んでも、それを信じる人は・・・・・やっぱり「はんかくさい」人なので、わざわざ相手にする人はいないでしょう。そういう類の人だって、言論の自由があるし、ネットの片隅で叫んでも、ヲチ対象で2ちゃんねる辺りのヲチスレで笑いものにされるのが関の山でしょうし。

・・・と話が逸れてしまいました。

で、木村さんの現在のスタンスを私は支持したいということがまずこの記事の趣旨の一つ。

もう一つは、2ちゃんねるからのソースが全てウソと言えるのか。ということです。

今回の批判派の意見の中で、木村さんが引用した内容に2ちゃんねるのコメントがあったから信憑性に乏しいという話があったんですが、そんなに「2ちゃんねる」というだけで、それがウソだと言えるのか、というのが、私の疑問なんですが。

多分マスコミ関係者の方が2ちゃんねるに悪のレッテルを貼りたがる傾向があるような気がするんですが。。。
2ちゃんねるを批判すれば良識派になれるという図式は、そろそろやめて貰えないかなと思うんですが。。。

2ちゃんねるの中の情報は、匿名性が高いだけに悪意の固まりもあれば、匿名だからこそ書ける真実もある、本当に玉石混淆なのだということをまず頭に入れた方がいいと思いますよ。

確かに2ちゃんねるの中の世論と世間一般の世論の方向性は違うなあと思うことがよくあるわけで、それに気づくかどうかは、自分にどれだけ多くの情報入手経路を持っているかということ次第だとは思います。
そして、2ちゃんねるの中のどの情報が玉で、どれが石か、または、どれがハリボテの嘘の玉なのかを見分けるのは、本当に個人の能力に頼るしかないです。

ただ、ハリボテにしろ、石にしろ、2ちゃんねるの中に書かれているものというのは、何となくマスコミ等や、個人名や立場を明らかにした公の日本人の見解とは違う、そういう見解に押さえつけられた無意識の情動というか、マグマのような日本人の深層意識とかの現れではないかという気がするので、「便所の落書き」と一言で片付けて無視して良い代物だとは思えないです。その深層意識が良いとか悪いとか善悪で区別できるものではなく、そこに確かに存在するものなのだということだけは頭の片隅に入れておかないと、2ちゃんねるを見誤ることになりかねないと思います。・・・とユングの無意識論的解釈を施してみる私(^_^;)

で、今回の木村さんの記事の元になった2ちゃんねるですが、本当に生の2ちゃんねるではなく、実は、既に「天漢日乗」さんのフィルタリングがかかった2ちゃんねる情報なのですよ。多分「天漢日乗」さんが、真実と思い、伝えるべき情報と判断された発言なわけです。
ここで問題なのが「天漢日乗」さんの情報のフィルタリング能力に妥当性があるかどうかということになってきますが、その辺は「天漢日乗」さんの今までの記事内容や人となりを知らないと何ともいえない部分ですね。ただ、言えるのは煽り荒らしの発言は確実にふるい落とされているということ位です。

しかし、内容的に言うと、読んで思うのが「いかにもマスコミならやりかねないような」内容だったということです。
具体的地名やおにぎり20個という数字。一部報道機関名まで名指しされている部分。信憑性増しますよね。

全て事実かもしれないし、全部が全部事実じゃないかもしれない。

でも、そこから読みとれるのは、「真実」だったのではないかと思うのです。(ああ、やっと言いたかったことが言えた)

「事実」ではなく「真実」です。

いくつもの「事実」の積み重ねから表れる「真の姿」である「真実」
それは過去から蓄積された事実もあるし、今新たに出てきた事実もあるけど、「真実」は、それらを統合した存在です。

木村さん自身の過去の経験を今回披露されていますが、結局2ちゃんねるの記事を「真実」として紹介したのは、その過去の事実の蓄積なわけだし、皆が信じたのも過去の事実を想起してのことでしょう。

私自身は、単なる一市民なので、木村さんのように自分に実際マスコミ被害にあったことはありません。
が、昔、上司から、天下の大新聞(どっかにプロ球団持ってた)からの取材に対して率直で真摯に答えた結果、翌朝の記事が全くデタラメの内容で書かれていた(そして、新聞を信用しなくなった)という話を聞いたことがあったり、別の新聞で自分の母校について、体罰が横行しているひどい学校だというキャンペーンを張られて、嫌な思いをしたことがあったという経験くらいはあります。

結局嘘でも事実でも、「マスコミの悪行」としてまことしやかに話が流布され信じられてしまう背景というものが存在するということについてもっと考えなくてはいけないし、マスコミの方には自身の身を振り返るべきことだと思います。

とはいえ、良識あるマスコミの方は既にいろいろ悩まれているわけで、一番反省を促したい相手に限って馬の耳に念仏だったりするんで困るんですよねえ・・・ここが一番の問題点なわけですよね。
この辺はマスコミの自浄作用を期待するしかないんですが・・・期待する方が無理なのかなとも思ってしまう私なのです。

このどうしようもないマスコミへの不信感を払拭できるような良い方法があったらぜひ教えて下さい。

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受信: 2004.11.02 06:52

コメント

揚げ足取りだけで終わってしまうのは勿体無いですよね。今回の論議は非常に大きな意義を内包していると想います

投稿: タイで想う日々 | 2004.11.01 20:01

コメントありがとうございます。

本当に今回の議論は、些末な揚げ足取りだけではなく、もっと大きく内容に踏み込んだ議論が盛んになるといいですね。

木村さんが途中で投げ出さずに、他の方達をリードしていただけるととってもおもしろいことになりそうです。

建設的な意見が多いというのは、読んでいて本当に有意義ですから。

では

投稿: こに | 2004.11.01 20:29

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